73July 2024 vol.48富田杏子Kyoko TOMITAハワイ歯科衛生士協会会員、理事会役員HJDS常任理事歯科衛生士 思い起こせば、初めて歯科とかかわったのは16歳、高校生の時でした。当時、日本では珍しい矯正歯科治療を始めたこともあって歯科に興味をもち、「誰でもできる仕事ではなく、技術を身につけられる仕事がしたい」と、時給も高い歯科助手のアルバイトを始めたのでした。 その後、1980年代はじめに歯科衛生士の資格を取得し、途中何年かのブランクはありましたが、気がつけば、日米合わせて、かれこれ40年近く歯科業界に身を置くこととなりました。 幼稚園から16年間学んだ聖心女子学院から、日本女子衛生短期大学(現・神奈川歯科大学短期大学部)に進んだのは、クラスメートのなかでは珍しいことだったと思います。日本で歯科衛生士の資格をとり、東京の開業医にて7年弱歯科衛生士として働いた後、再婚相手と運命的な出会いをし、ホノルルと東京の遠距離恋愛の末、結婚を決意。1997年に長女とともに米国ハワイ州に移住することになりました。TOPICリゾート地として世界中から多くの人が訪れる、常夏の島ハワイ。じつはアメリカ本土の他州と異なり歯学部がなく、看護学部にある歯科衛生士学科に通うことで歯科衛生士免許を取得することができます。とはいっても、採用人数は少なく合格は狭き門。さらに、合格後も猛勉強の日々が続きます。30代後半でハワイへ移住して以来、歯科衛生士として充実した、そして楽しみながら働いている富田RDHの現地体験レポートです(編集部)。歯科との出会いは16歳二国の架け橋になり、未来につなげたい!歯科衛生士になるということ。ハワイで
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