歯科衛生士 2024年8月号
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第13回ヨクぞそこまで!実現しましょー!!77※本連載で示すスライドはすべて掲載許可をいただいています。Illustration:すぎやまえみこ北折 一Hajime KITAORI健康演出アドバイザー元NHK「ためしてガッテン」演出担当デスク1987年NHKに入局。1995年「ためしてガッテン」立ち上げに参加。以来18年間同番組の制作を続ける。2013年にNHKを退職後、健康演出アドバイザーとして主に健康教育分野で「人びとのよりよい生活のお手伝い」を目指し、講演・執筆活動を行っている。小社刊『歯科衛生士ブックレット Vol.1 説明のプロに聞く! メインテナンスの重要性をわかってもらうには!?』は、Amazon部門別で3ヵ月第1位を記録。August 2024 vol.48伝説のディレクターによるプレゼン講座。「患者さん説明パワポを斬るシリーズ」の最終回は、「さらなる飛躍編」です。先月いいのが完成したのに……なんて思っちゃダメ。「ここからが筋トレです!」なのです。登山をした人ならわかるでしょう。登頂すると必ず目に入るのが、次に登りたい山。その欲を利用すれば、さらによくなります。 以前も言いましたね、「パワポ作り」は無間地獄だって。どこまで行っても終わりはなく、やればやるほど道が果てないことを思い知る……。でも、気の持ちようで、無限極楽ともいえる状態に入ることができます。事実、ぼくのところには「パワポ作りが楽しくてしょうがなくなりました」「作る手を止めるのが難しいくらい、夢中になってます」という声がいくつも届いてます。そうなると、作業そのものも「ごくラクに」なります。乗れなかった自転車に乗れるようになると、どこまでも行きたくなっちゃうような、あの感覚ですね。 あらためて、前号で完成した作品とM歯科医院さんの最初の作品と見比べてみるとわかるんじゃないかなー。「あれ? これはまだまだいけるんじゃないかな?」と。欲が湧くってやつです。人類のすべての進化は、欲から生まれてますからね。そうなったらシメたもんです。そのモードに入った人は、作りながら間違いなく思ってるはずです。「これを患者さんに見せたらどんな反応してくれるだろうか」と。なんとか説明しなきゃとだけ思ってた頃とは大違いですよね。さて、皆さんはどの部分にどんな欲が湧いてきましたか?“もっと伝わる”もっともっと、歯周病菌の恐ろしさをガツンと伝えたいかも。歯が抜けるイメージを強調するのに、レントゲンだけじゃなくって口腔内写真を使いたいな。私は最後のスライド、患者さんとしっかり手を取り合って進んでいく感じを強調したいなー。地獄? それとも極楽?よく出る欲でさらによくなる

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