歯科衛生士 2024年10月号
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26 今回は、実際に歯科医院を訪れた、全身疾患があり、さまざまな薬剤を服用している患者さんについて、どこがチェックポイント(問題点)で、どのように対応すれば、安全に、かつ患者さんに安心してもらえる歯科診療が実現できるのかを学びます。その方法として、比較的容易に、かつ臨床に即した知識を身につけることができるケーススタディ方式で行います。歯科診療で問題となることが多い全身疾患をもつ症例を検討することにより、全身的偶発症を予防するためのリスクマネジメントについて学んでいきましょう。はじめに 人口高齢化は世界中で進んでいます。あらゆる生き物は時間とともに変化しますが、ヒトも加齢とともに変化し、徐々にあるいは突然に障害が発生し、最後には死を迎えます。そのプロセスはヒトにより異なりますが、「健常」だった患者さんが、いつの間にか重篤な全身疾患を診断され、投薬が始まるのはごく自然な流れです。 もし、自分が担当している患者さんが、そのようになった時はどのように対応すべきでしょうか。さらに、歯科医院受診時に異常が見つかった時には、どのように対応すればよいのでしょうか。特集1ケーススタディ方式で学ぶ有病者対応      のチェックポイント

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