患者さんの基本情報年齢・性別主病名主訴70ケアマネジャー 施設にもケアマネジャーが配置されている。家族や多職種との連絡を取り、最適な介護プランになるように計画を立てている。生活相談員 入所者に対しては、買い物や病院への受診介助、日々の金銭の管理を行う。家族に対しては、イベントの案内・生活状況の連絡を行う。50代(2000年初診時)・女性知的障害歯肉の腫れ院内では車いす上で口腔ケアをしていた。医師・看護師 施設基準で利用者の人数に応じて医師・看護師が配置されている。日頃のバイタルチェックをはじめ、緊急時の対応と医療機関への連携などを担当。歯科衛生士 施設によっては配置されている。協力歯科医院の歯科医師と連絡を取りながら口腔ケアをサポートしている。介護職 食事介助・移動・入浴・排泄・会話など日常の生活をサポートし、非常に多忙。レクリエーションを企画し、催行する。管理栄養士・給食担当 直営給食の場合、管理栄養士はミールラウンドを行いながら摂食可能な食材を個別に考えている。事務 入所から退所までの事務手続きや利用料の管理、介護保険の請求、施設の運営、家族との連絡などを担当。ボランティア コロナ禍以降は減少しているが、ボランティアの方が施設でイベントを開催したり、介護サポーター・清掃活動などに参加している。 幼少期より知的障害のため、グループホームで生活をしていた方がヘルパーのサポートを得て当院に通院していました。口腔内には残存歯が多く、歯石が付着しやすい状況でした。 通院時は歯科衛生士と会話するなどコミュニケーションをとり、超音波スケーラーを用いた定期的なメインテナンスを受けていました。 2015年ごろ、高齢となり特別養護老人ホームへの転所となりました。転所時の介護認定は介護度5。介助が必要な状態でしたが、拒否が強く、介護スタッフは対応できていませんでした。 コロナ禍もあいまって認知症が進行し、生活全般に不都合が多くなりました。口腔ケアも拒否するようになったため、私たち歯科に口腔衛生が委ねられました。実際のケースをもとに、施設訪問の進め方をみていきましょう。でCHECKCasePiCk uP施設で働くのは、どんな人?知的障害を有し、特別養護老人ホームで生活している患者さん
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