歯科衛生士 1月
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筆者が初めて提唱した「老年歯周病学」について、おさらい! 加齢や病気、障害で口腔がよりデリケートになったり、養生や介護が必要になったりする高齢者の口腔衛生や口腔機能を保つためのアドバンスペリオ、これを「老年歯周病学」と筆者は考え、本誌の昨年度の特集で提唱しました。歯科医院から病院、施設、在宅と環境は変わっても、核となるものは「歯周基本治療」や「SPT」、「メインテナンス」であることはこれまでの歯周治療と変わりません。しかし、高齢者の場合には、特有の問題が付いてまわります。そこに対する知識とノウハウ(詳細は2014年度本誌も参照)があれば、歯科医院で歯周治療に取り組む多くの歯科医療者の皆さまに、たとえ患者さんが歯科医院に来られなくなっても、メインテナンスの延長線上として「老年歯周病学」を実践することができると考えています。 これに加えて、低下しつつある、あるいは低下してしまった摂食・嚥下機能を回復する「口腔リハビリテーション」の考え方が重要になります。その際、「老年歯周病学」に求められることは、リハビリの基本の実践にあります。「通えなくなったら終わり」ではない!シームレス 老年歯周病学特集今求められるのは、今求められるのは、““歯科医院 歯科医院 Illustration:石山綾子歯科衛生士 January 2015 vol.3926

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