歯科衛生士 2015年3月
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Illustration:大橋明子[症例提供]吉目木彩乃さん上志津中央歯科・DH歴6年目今回の症例提供者は、この人!症例検討をつうじて学んだこと 今まではTBIやスケーリングばかりに気を取られ、なぜこのような口腔内になったのか、その原因まで深く掘り下げていませんでした。今回、情報収集の重要性を再認識するとともに、そこから新たに見えてくる生活背景があることに気づかされました。また、情報収集をして、初めてその方にあったブラッシングのしかたやリコール間隔を決められるということを学びました。あなたの臨床力を上げるベテラン講師陣!詳しいプロフィールは2015年1月号をcheck! 前回は、歯科衛生士として歯周治療の臨床力を養っていくには、まずは歯周基本治療の本筋にそって、ひとつの症例にじっくり取り組むことが基本であるというお話をしました。患者さんの情報収集、初診時検査、治療計画立案、再評価などの各治療段階で、患者さんのお話の内容や、様子、口腔内の状態などを勘案しながら、歯周病の改善に必要なことを提案、実践、評価しながら進むことで、「各治療段階で症例を見る目」が少しずつ養われ、歯科衛生士としての臨床力が上がっていくからです。 今月号からは、歯周基本治療の段階ごとの目的と、その目的のもと「どんな目線で取り組むのか」を、症例を通しより具体的にお伝えしていきたいと思います。 今月は、歯科衛生士6年目の吉目木さんが担当した症例をもとに、「初診患者さんの情報収集」の段階について深くアドバイスしていきます。今月のテーマは、初診時の患者さんの情報収集安生朝子DH歴:32年小林明子DT歴:38年、DH歴:18年品田和美DH歴:37年初診時に、患者さんの話と 主訴や症状をじっくり OVER20特集歯科衛生士 March 2015 vol.3946
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