歯科衛生士 2015年11月
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北迫勇一Yuichi Kitasako東京医科歯科大学大学院う蝕制御学分野Illustration:タニグチコウイチじょうずに防ぐ臼歯部4のインレーを除去すると……インレーだけが溶けずに残り、周りの歯は溶けている国内疫学調査(年齢15~89歳、1,108名)における酸蝕歯症の罹患率は26.1%で、全世代ではおおよそ4人に1人の割合となります(下図)2)。また、欧州7ヵ国において実施された疫学調査(年齢18~35歳、3,187名)では、酸蝕歯の罹患率は29%であったと報告されています3)。酸蝕歯の割合(%)10080604020070~80代60代50代40代30代10~20代12.417.218.715.28.63.919.44.219.47.225.15.8年齢日本人の約4人に1人が罹患しているという酸蝕歯。近年は、う蝕やほかのTooth Wearとの混在により、それらの症状が急速に進行するという報告もあり、注意が必要です。酸蝕歯はなぜ起こるのか、口腔内にどんな影響があるのか、どんな食習慣に注意すればよいのかなどを患者さんに説明し、酸蝕歯をじょうずに防ぎましょう。(編集部)患者さんに酸蝕歯について説明し、酸性飲食物と歯の関係を理解してもらいましょう!酸蝕歯はむし歯とどう違う?その習慣が原因かも?見た目も質も悪くなります体にも歯にも“健康”な食習慣を!P.54P.52P.51P.50説説明明ののPPOOIINNTT巻頭にとじ込み付録として市販飲料のpH値を一覧表にしました。ぜひお使いください。象牙質にまで進んだ酸蝕歯エナメル質段階の酸蝕歯49歯科衛生士 November 2015 vol.39

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