歯科衛生士 2015年11月
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診診療療99角町正勝 Masakatsu Tsunomachi角町歯科医院 院長一瀬隆子 Takako Ichinose角町歯科医院 主任歯科衛生士綿引さん(仮名)Case1の患者さん。初診時62歳男性(2010年5月)。嚥下機能の低下による口腔環境の悪化と、極度の緊張による開口制限で、口腔ケアが実施しにくい状態だった。角町先生角町歯科医院の院長。もともとは矯正歯科、小児歯科が専門だったが、約20年前から地域での訪問診療に携わっている。外山さん(仮名)Case2の患者さん。初診時80歳女性(2013年6月)。胃ガンの闘病でターミナルの状態だった。口腔環境の悪化を防ぐために、義歯を製作し、口腔ケアを継続していった。一瀬DH角町歯科医院の主任歯科衛生士。角町先生の訪問診療に欠かせないパートナー。登場人物分類ランク判定基準生活自立J何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する1…交通機関等を利用して外出する2…隣近所なら外出する準寝たきりA屋内での生活はおおむね自立しているが、介助なしには外出しない1…介助により外出し、日中はほとんどベッドから離れて生活する2…外出の頻度が少なく、日中も寝たり起きたりの生活をしている寝たきりB屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが、座位を保つ1…車いすに移乗し、食事、排泄はベッドから離れて行う2…介助により車いすに移乗するC一日中ベット上で過ごし、排泄、食事、着替において介助を要する1…自力で寝返りをうつ2…自力では寝返りもうたない障害高齢者の日常生活自立度の判定基準認知症高齢者の日常生活自立度の判定基準レベル判定基準Ⅰ何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内および社会的にほぼ自立している状態。基本的には在宅で自立した生活が可能なレベルⅡa日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが家庭外で多少見られても、誰かが注意していれば自立できる状態Ⅱb日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが家庭内で見られるようになるが、誰かが注意していれば自立できる状態Ⅲa日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが主に日中を中心に見られ、介護を必要とする状態Ⅲb日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが夜間にも見られるようになり、介護を必要とする状態Ⅳ日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られ、つねに介護を必要とする状態M著しい精神症状や周辺症状あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする状態マンガを読む際に一緒にチェックしよう!75歯科衛生士 November 2015 vol.39

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