歯科衛生士 2015年11月
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“歯周病に罹りやすい” だけじゃない!“歯周病に罹りやすい” だけじゃない!ADVANCE特集Illustration:山田タクヒロ、飛田 敏西田 亙Wataru Nishidaにしだわたる糖尿病内科院長原瀬忠広Tadahiro Harase原瀬歯科医院院長こんなに身近な糖尿病歯科に 高血糖(血糖値が200mg/dL以上)の患者さんの観血処置は禁忌とされていますが、歯科医院に通院する患者さんの3割が高血糖状態にあり、しかもその3割近くはその自覚がないまま通院されていたという調査結果が出ています。もし、知らないまま外科処置を行い、歯髄炎などの重症感染症を併発してしまったら……。または、無自覚のまま糖尿病が進行したら……。どちらも患者さんにとって不幸な結果につながることは明らかです。 今や成人の4~5人に1人が発症する“国民病”となってしまった糖尿病。糖尿病が歯周病のリスク因子であることはご存じの方も多いと思いますが、歯科が糖尿病に注目すべき理由は、実はそれだけではありません。 本特集では、糖尿病専門医として歯周治療の意義を強く感じている西田 亙先生と、歯科医師として、西田先生と共同して上述の調査研究にあたった原瀬忠広先生に、歯周治療・メインテナンスを担当する歯科衛生士なら必ず知っておきたい情報をまとめていただきました。57歯科衛生士 November 2015 vol.39
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