歯科衛生士 2016年2月
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学校歯科医保育園養護担当者幼稚園養護教諭小学校養護教諭中学校養護教諭学校歯科医保育園養護担当者幼稚園養護教諭小学校養護教諭中学校養護教諭学校歯科医保育園養護担当者幼稚園養護教諭小学校養護教諭中学校養護教諭23.87.920.04.144.18.44.61.51.584.0岐阜県では…… 柘植紳平 つげ歯科医院院長1 取り組み小児へのフッ化物応用は、子どもと保護者の双方から理解を得ることが大切です。本項では、それぞれに対するアプローチについて、すでに実践している地域の事例をご紹介します。子どもの“やりたい!”を引き出すフッ化物教育 あの手・この手 岐阜県ではかつて、学校におけるフッ化物応用がなかなか効果を上げられていませんでした。そこで、岐阜県歯科医師会と朝日大学歯学部口腔衛生学教室(磯崎篤則教授)で協議し、学校歯科医と養護教諭を対象にフッ化物に対するアンケートを行いました。その結果、フッ化物に関してよく知らないと、フッ化物応用に消極的であるということがわかりました(図5)。フッ化物応用に関する理解がなければ、実践につながらないPart 2Beforeう蝕の少なさは全国でもトップクラス!図5 フッ化物に対するアンケートの結果食品中にフッ化物が含まれていると思うか?思う思わないわからない無回答(%)10080604020015.763.99.610.829.743.61.025.730.944.33.121.6フッ化物の安全性についてどう思うか?今後のフッ化物応用についてどう思うか?わからない無回答正しく使えば問題ない安全と思うが抵抗感あり安全性に不安ありわからない無回答推進するべき特に何もしなくてよい推進反対(%)(%)10010080806060404020200022.910.820.58.437.318.04.126.83.147.92003年に学校歯科医、保育園養護担当者、幼稚園・小学校・中学校養護教諭を対象に意識調査を行った※5。最初のグラフはフッ化物に関する「知識」を問うもの。この問いの正解は、「食品中にはほぼ100%フッ化物が含まれている」である。調査の結果、学校歯科医の正解率がもっとも高く、以下、小学校・中学校・幼稚園養護教諭、保育園養護担当者の順に正解率が低くなった。学校歯科医は、もっと高率で正解が得られると予想していたが、意外に低かった。これは、大学での教育の偏りが原因と考えられる(P.34を参照)。また、小・中学校間では教諭の異動があるので、この2つはほぼ同じ集団とみなせる。そのため、結果にはほとんど差がみられなかった。この結果と、次の「安全性」、最後の「今後のフッ化物応用」に関するグラフを比較すると、知識に比例して安全性や応用について肯定的・推進的であることがわかった。※5 アンケート回収率は、学校歯科医が71.5%(配布数636、返答数455)、保育園養護担当者が73.5%(配布数452、返答数332)、幼稚園・小学校・中学校養護教諭が100%(配布数・返答数はそれぞれ90、397、194)であった。31.13.333.36.725.618.69.34.00.867.325.38.23.12.161.320.918.22.958.024.864.14.46.711.94.811.44.667.017.93.830.23.344.821.74.540.45.327.1歯科衛生士 February 2016 vol.4024
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