歯科衛生士 2016年2月
8/8
Illustration:すぎやまえみこ横山朱夏Shunatsu Yokoyamaフリーランス歯科衛生士 滅菌を消毒をして化学的滅菌をしたつもりになっているへP.844落とし穴洗剤がムダに多いへP.822落とし穴 患者さんやスタッフの安全のためには、使用済みの器具は以下のように処理するのが望ましいといえます。●ウォッシャーディスインフェクター(WD)で洗浄から消毒、乾燥までを自動で行う●滅菌すべき「クリティカル」(P.78参照)の器具は、クラスBオートクレーブなどで滅菌●オートクレーブなどで滅菌できない器具は廃棄可能なもの(ディスポーザブル)にするしかし現実には、すべての医院が十分にコストをかけてこういった設備や体制を導入できているわけではありません。 筆者はこれまで、100以上の医院に講師として招かれ、現場の実情を目のあたりにしてきました。そうした医院では、少しでも器材処理のレベルを上げたいという思いから、器具の洗浄・滅菌に薬液を用いています。しかし、教科書的なベストな方法でないがゆえに、その応用の仕方は現場によってさまざまで、適切な使い方ができていない事例も見受けられます。 そうした現状をふまえ、本特集では、薬液による洗浄・滅菌についてありがちな4つの落とし穴を取り上げます。 つの落とし穴477歯科衛生士 February 2016 vol.40
元のページ