Illustration:石山綾子※本稿では、フッ化物配合歯磨剤のフッ化物イオン濃度を500ppm前後:500ppm、1,000ppm以下:1,000ppm、1,000ppmを超えて1,500ppm以下:1,500ppmと表記します。に注目。 アップデート山田美穂Miho Yamada歯科衛生士日本ヘルスケア歯科学会認定歯科衛生士石塚洋一Yoichi Ishizuka歯科医師博士(歯学)東京歯科大学 衛生学講座 講師(文献1より引用改変)図1 8通りのブラッシング方法によるブラッシング60分後までの歯間部フッ化物濃度(ppm)の平均値(n=8)と曲線下面積(AUC)の値(平均値±SD)歯間部唾液サンプルは、ブラッシング前と60分後まで採取し、フッ化物濃度はフッ化物イオン電極を用いて測定した。また、ここには示していないが、水でのすすぎを10mLから0mL(すすぎなし)にすると、フッ化物濃度が増加した。フッ化物濃度60504030201000102030405060(ppm)1cm 2分 10mL1cm 1分 10mL2cm 2分 10mL2cm 1分 10mL1cm 2分 20mL1cm 1分 20mL2cm 2分 20mL2cm 1分 20mL(分)AUC(Area under the curve):歯間部唾液フッ化物濃度(ppm)×時間(0〜60分)80060040020002cm/2分/20mL408±351cm/1分/20mL265±492cm/2分/10mL736±1131cm/2分/10mL413±372cm/1分/10mL510±721cm/1分/10mL333±262cm/1分/20mL366±351cm/2分/20mL340±38ブラッシング方法(フッ化物配合歯磨剤の使用量/ブラッシング時間/すすぎに用いる水の量)歯磨剤2cm、2分間のブラッシング、10mLの水でのすすぎがもっとも高かった25歯科衛生士 July 2021 vol.45
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