歯科衛生士 2021年12月号
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1特集う蝕酸蝕歯周病進行を防ぐ食習 慣インタビュー進行を防ぐ食習 慣インタビュー前編(今号掲載)2月号これなら聞ける!食習慣のインタビューをためらってしまっている人必読です! 食習慣の聞き取り(インタビュー)を躊躇してしまう歯科衛生士は多いのが現状です。忙しい仕事の中で、インタビューは時間がかかるし患者さんの反応も良くない。むし歯をつくってしまった子どもの保護者から、「毎日チョコレートを与えています」とみずから言ってくることはそうない。若い女性がみずから「毎日缶酎ハイを4本飲んでいます」と言ってくることも滅多にありません。言いたくないからです。そんなことを言ったら怒られる、恥ずかしい、だから隠しておきたい。“聞きたい”というこちらの望みと“言いたくない”という患者さんの心理が相反する。不穏な空気が流れることもあります。患者さんにいやな顔をされる、うっとうしがられる、なんでそんなことまで聞くのかとイライラされる。 それでも、患者さんの歯を救うためにインタビューは必須です。解決しましょう! そもそも何を聞けばいいのかわからない。そこも解決しましょう! インタビューで原因を見つけ、お互いに「よかった!」と言えるよう、本特集ではうまくいくインタビューのポイントをお伝えします。いくつかの症例を提示しますので、実際のインタビューシーンをイメージしながら読み進めてみてください。皆さんが自信をもって食習慣のインタビューができますように。井上 和Kazu INOUEぶっちゃけK’s seminar主宰歯科衛生士Illustration:高村あゆみContentsP.24Part 1歯科衛生士が食習慣のインタビューをすべきこれだけの理由P.26Part 2うまくいく食習慣インタビューのコツP.30Part 3症例でチェック! [ターゲット別]食習慣インタビュー、お見せします。P.30う蝕編歯周病編酸蝕症編後編(次号掲載)歯科衛生士 February 2021 vol.45232021/01/13 10:49P022-035_DH02_toku1.indd 232021/01/13 10:49「甘いもの大好きです」って言ったら、責められるに決まっている食習慣について細かく聞くと患者さんにいやがられるよなぁ……プライベートなことだし、聞きにくい……健康のためにお酢を飲んでいるのに、何がいけないの?[前編]う蝕のための確認事項&いや がられないコツ[前編]う蝕のための確認事項&いや がられないコツ22歯科衛生士 February 2021 vol.45P022-035_DH02_toku1.indd 22多くの歯科衛生士が躊躇してしまう食習慣の聞き取り(インタビュー)について、その意義やうまく行うためのコツを、実際のケースを示しながら解説しました。FROM 熱中症予防でよくすすめられる市販のスポーツドリンクには、激しく汗をかいたときに不足するカリウムやナトリウムの含有量が少なく、糖質が大量に入っています。商品にもよりますが、500mLには20~30g、3gのスティックシュガーが10本も入っていることになります。甘みは冷やすと感じにくくなるため、冷やして飲む甘い飲み物には多くの糖質が入っています。そのため、スポーツドリンクはジュースと考えたほうがよいでしょう。なお、甘い飲み物を過剰に飲むと血糖値は上がり、喉が渇きます。そこでさらに甘い物を飲むと、高血糖状態が続き、意識障害を起こすおそれがあります。また、カフェインが含まれている飲み物には利尿作用があるので、脱水症状のリスクを高めます。 では、代わりに何をというご質問ですが、熱中症予防であれば、やはり甘くない水かお茶が適しており、麦茶以外には、ルイボスティーやミントティーなど、カフェインを含まないの71〈参考文献〉1.World Health Organization. Taxes on sugary drinks:Why do it? https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/260253/WHO-NMH-PND-16.5Rev.1-eng.pdf? sequence=1&isAllowed=y(2021年8月6日アクセス)2.Committee on Nutrition and the Council on Sports Medicine and Fitness. Sports drinks and energy drinks for children and adolescents:are they appropriate? Pediatrics 2011;127(6):1182-1189. PMID 21624882これなら聞ける!う蝕・酸蝕・歯周病の進行を防ぐ食習慣インタビュー[前編]A2A2お茶を筆者はおすすめしています。 しかし、保護者のなかには、「熱中症対策やスポーツをするときには、なんといってもスポーツドリンク!」と信じている人もいるので、伝え方も重要です。「昔はそんなふうに言われることもあったのですが、今ではスポーツドリンクはもう推奨されていないんですよ」と笑顔で伝えるのはどうでしょう。全否定するのではなく、「以前はたしかにそう言われていたこともあったのですが、最新情報はこれです!」という伝え方です。試してみてください。 また、子どもの野球やサッカーなどのスポーツクラブでは、コーチからスポーツドリンクを指定されていることもあります。筆者は「『うちの子はアレルギーがあるので、持参する水筒の飲み物だけを飲ませてください』と言うのはどうですか」と保護者の方に提案しています。井上 和ぶっちゃけK’s seminar主宰・歯科衛生士歯科衛生士 December 2021 vol.45やはり、水かお茶が有効です。麦茶のほか、ルイボスティーやミントティーなど、カフェインの含まれていないものをおすすめします。夏の熱中症予防に歯科としておすすめできる飲み物を知りたいです。夏の熱中症予防のドリンクとして、う蝕予防をふまえ、身体を冷やすはたらきがある麦茶をおすすめすると「他に何かないの?」という反応をされます。麦茶以外におすすめな飲みものがあれば教えてください。また、スポーツドリンクが良いと思っている保護者への説明のしかたも知りたいです。Q2Q2 全部答えます。

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