なかったりと、いつものやり方が通じずに、「あれ?なんで?」と戸惑うこともあると思います。 核家族で周囲に高齢者がいない生活を送っている場合には、自分の祖父母やそれ以上の年齢の高齢患者さんと日常的に会話する機会が少ないため、話の糸口を見つけにくく感じたり、何を考え、どのような生活を送っているかを想像しにくいものです。 今回は、生活全般のサポートが必要な高齢者ではなく、一般歯科に通院できる元気な高齢者を取り巻く環境や心身の変化について解説していきます。Illustration:おおたきょうこFebruary 2022 vol.46落合真理子Mariko OCHIAIたるみ歯科クリニック[兵庫県]歯科衛生士23特集「指導がうまくいかない……」と感じること、ありませんか? 65歳以上の高齢者の人口は年々増加し、総人口に占める割合は2021年9月現在29.1%と1)、人口の約3割が高齢者となっています。一昔前のいわゆる“高齢者”のイメージとは違い、年を重ねても元気で活動的な方が多いものの、一般歯科に通院する高齢患者さんに対し、成人患者さんと同じ治療・同じ対応でよいのでしょうか。 高齢患者さんとのかかわりでは、前回お伝えしたことを確認してみると、初めて聞いたような反応をされたり、口腔衛生指導を行ってもなかなか定着しいつものやり方が通じないのはなぜ?自分の“ ”がある高齢患者さんがうなずくアプローチ
元のページ ../index.html#1