歯周治療を成功させるために必要不可欠なことのひとつに患者さんのモチベーションが挙げられると思います。歯周病は細菌感染症であり炎症性疾患であるため、一時的な努力や一時的な通院だけでは良好な結果は望めませんし、健康な歯周組織を維持することは難しいでしょう。 「通ってくれさえすればいい」という考えもありますが、患者さんが受け身の姿勢で歯周治療を進めてしまうと、なかなかプラークコントロールが上がらなかったり、思うような治療の成果を得ることができないこともあるでしょう。最悪の場合、治療・通院の中断を招いてしまうこともあるかもしれません。 患者さんが自ら歯周治療に意欲的に取り組んでいくこと、自ら予防に励んでいくことが歯周治療の成功において理想といえるでしょう。今回は、とくに動機付けの難しい“あるあるケース”をもとに、どのように「自分ごと」として捉えてもらうか、そのアプローチをご紹介します。Illustration:根岸美帆津曲祐子Yuko TSUMAGARI双峰歯科クリニック[愛知県]歯科衛生士April 2022 vol.4657TOPIC患者さんの「やる気」は、その後を左右するもう少しやる気になってくれたらな……変化のない変化のないOHIの突破口は“自分ごと化”自分ごと化自分ごと化
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