48連載内で紹介している文献を、web上で見ることのできるものはリンクつきでまとめました。https://www.quint-j.co.jp/web/shikaeiseishi/index.phpフェッショナルケアでカバーする必要があります。 たとえば、3~4ヵ月に一度来院される患者さんの場合、1年で3~4回、10年で30~40回、20年で60~80回、30年で90~120回に及ぶプロフェッショナルケアを受けることになります。したがって、オーバーインスツルメンテーションによって健全な硬組織(歯質)と軟組織(歯肉、頬粘膜等)を傷つけることなく、口腔内の病原因子を(可及的に)完全に除去することがプロフェッショナルケアの目標であることに特に留意する必要があります。久保庭雅恵Masae KUBONIWA大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座予防歯科学准教授・歯科医師天野敦雄Atsuo AMANO大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座予防歯科学教授・歯科医師Illustration:寺田久美令和のう蝕に関する皆さんの常識を、サイエンスベースで覆します! 令和のう蝕病因論(カリオロジー)は、ミュータンス連鎖球菌と砂糖だけじゃ語れないのです。第6回低侵襲なプロフェッショナルケアを心がける これまでの連載では、時間の経過とともにプラーク細菌叢がどのように病原性を高めてディスバイオーシスに至るのかを解説してきました。セルフケアで行う毎日のブラッシングの目的の1つに、病原菌の比率が高まったディスバイオーシスの状態となってしまう前にプラークを物理的に除去すること(ディプラーキング)が挙げられますが、セルフケアでうまく管理できない部位はプロ脱・昭和の常識!ディプラーキング&デブライドメント目的その1:う蝕の発生を予防する令和のプロフェッショナルケア~技術・機器の最新情報~う蝕の病因論(カリオロジー)が進化するにつれ、プロフェッショナルケアに用いる技術や器具も進化しています。今回は、令和のプロフェッショナルケアの目的とその実践に必要な技術、機器類や医薬品などをご紹介します。
元のページ ../index.html#3