歯科衛生士 2022年7月号
5/9

57 歯科医療に関する情報を発信する歯科衛生士が増えています。講演やプレゼン、専門誌等への執筆だけではなく、SNSによる情報発信があたりまえになり、情報発信のハードルは格段に低くなりました。“健口常識”を伝える機会が増えたのは好ましいことですが、歯科衛生士が専門職である限り、伝える際にはプロとしての常識を守らなければなりません。 情報発信の際に、他人の文章や講演内容を参考にすることはよくあります。しかし、その情報源を明記し天野敦雄 Atsuo AMANO大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座 予防歯科学教授・歯科医師ておかないと、他人のモノを自分のモノのように見せかけた不正行為となります。これを「盗用」と呼びます(PART2 P.60参照)。 コロナ禍でウェブ講演やオンデマンド講演が飛躍的に増えた結果、盗用も多くの人の目に触れるようになりました。「知らなかった」では済まされません。引用のルールを守った発信をしましょう。でなければ、“パクリ”呼ばわりされ、時には訴えられることにさえなります。Illustration:溝呂木一美July 2022 vol.46TOPIC知らないうちに“パクリ”をしてしまっていませんか?“伝える人”のための引用のルールその情報、本当にあなたのもの?

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る