歯科衛生士 2022年8月号
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マネしたい!小児歯科の幼児からはじめるう蝕予防ちとかかわることは非常に大きな意味を持ちます。したがって、「わからないから」と避けるのではなく、むしろ積極的にかかわっていただきたいと思います。 そこで今回は、歯科医院における子どもたちとのかかわりの“はじめの一歩”として、3~6歳児を対象にしたう蝕予防にかかわる対応について、歯科衛生士歴32年の筆者が現場で実践していることを交えてお伝えしたいと思います。子どもの発達上の特徴を知ったうえで、「これならできそう!」「この方法いいな!」と思ったことからまずは真似してみてください。皆様にとって、臨床上のヒントになれば幸いです。Illustration:高村あゆみAugust 2022 vol.46中村ゆかりYukari NAKAMURAやまうち小児歯科[岐阜県]歯科衛生士(株)COCO DentMedical専属インストラクター27特集はじめに ─大丈夫! 子どもに不慣れで不安なのはあなただけではありません!─ 皆さんは普段、子どもたちとかかわる機会はありますでしょうか? わが国では、少子化によって子どもの数は確実に減っており、15歳未満の子どもの人口は1950年には2,943万人だったのが2021年には1,493万人と約半数になっています1。結果、子どもたちに触れる機会が少なくなり、特に子育てを経験していない人や身近に子どもがいない人にとっては、子どもの特性を知ることが難しいのが現状かと思います。社会の構造上、子どものことがわからなくても仕方がないということです。そして、そのことを不安に思っているのはあなただけではないのです。 一方で、この後ご紹介するように、歯科医院で子どもたベテランDHが実践する

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