1やって見せ2言って聞かせて3させてみて5ブラッシング法を習得 健口を守るために必要なもの、それは3つあります。①マイハイジニストによるプロフェッショナルケア、②患者さんのセルフケア、③かかりつけ歯科医院の予防歯科システムです。セルフケアは患者さんの責任。ですが、患者さんも主治医にするセルフケア指導は私たち歯科医療者の役目です。 昭和のセルフケア指導はTBI(Tooth Brushing Instruction:刷掃指導)でした。これに対し、令和のセルフケア指導はOHI(Oral Hygiene Instruction:口腔衛生指導)です。口腔衛生の向上には、ブラッシング方法の習得だけではなく、「なぜ歯を磨くのか?」の理由(プラークコントロールの意義)、オーラルケア製品、生活習慣など、健口づくりにかかわることも知ってもらうべきであることが名称変更の理由です。久保庭雅恵Masae KUBONIWA大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座予防歯科学准教授・歯科医師天野敦雄Atsuo AMANO大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座予防歯科学教授・歯科医師Illustration:寺田久美56連載内で紹介している文献を、web上で見ることのできるものはリンクつきでまとめました。https://www.quint-j.co.jp/web/shikaeiseishi/index.php令和のう蝕に関する皆さんの常識を、サイエンスベースで覆します! 令和のう蝕病因論(カリオロジー)は、ミュータンス連鎖球菌と砂糖だけじゃ語れないのです。第11回(最終回)模型やプラーク染色を使ってブラッシング法の説明術者磨きも交えて4叱って伸ばすダメなところを指摘する技術指導TBIからOHIへ脱・昭和の常識!昭和のTBIはティーチング(指示・命令)令和の新常識:OHIはコーチング令和のその先へ!~近未来の歯科医療に関する最新情報~昭和の歯科医療の目的は痛みからの解放でした。近未来の歯科医療は、健口によって健康長寿を支えることが目標です。今回は連載最終回。令和の新常識TOPICから、近未来の歯科医療の姿まで解説します。
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