歯科衛生士 2023年1月号
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文達発の心・体身3演者論202離乳食開始舌食べ期ごっくん期・口唇食べ期歯食べ期歯ぐき食べ期幼児食期外木徳子Noriko TONOGIとのぎ小児歯科[千葉県]院長・歯科医師 赤ちゃんは、液体から固形物へと離乳食を進めていくうちに、食べ物を見て楽しみ、口に含んで咀嚼し嚥下することを五感を使って学習していきます。この発達は、食の問題だけではなく、構音、呼吸、顎顔面の成長発育、ひいては全身の発達、心の発達にまで影響を及ぼします。離乳食期(補完食期)は、そういった意味で人生のなかでたいへん重要な役割を持った時間と言えます。しかし、それは口腔機能の発達状態や歯の萌出状態に合わせて進めていかないと正しく習得されないおそれがあります。離乳食期は吸啜・乳児型嚥下から咀嚼・成人型嚥下へと発達していくための学習期間。それぞれの時期の目標をクリアしながら、心身の発達とともに頂上まで目指す作業の時間である。Illustration:ハラアツシ64特集2めやすは月齢から摂食機能へ。歯科のための離乳食期は大切な学習の期間離乳食指導ガイド

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