3演者論202文山田 翔Sho YAMADAたけのやま歯科[愛知県]院長・歯科医師Illustration:うさっぱ う蝕予防のためにわれわれがアプローチできることは、主にプラークコントロールと、フッ化物応用と、食習慣です。いずれも欠かすことのできない要素ですが、特に3歳頃までは食習慣のもつ重要性は高くなります。仕上げ磨きが難しいことも多く1、フッ化物配合歯磨剤も、飲み込むリスクに配慮してごく少量しか使用できない2(2022年現在)ことになっているためです*。また、食習慣の形成という側面でも重要な時期であり、その意味でも極力砂糖を多く含む食品は避けていただきたいです。 しかし、現代の一般的な環境ではまったく砂糖を口にしないという生活は難しいでしょう。また、実際のところ砂糖だけを避ければいいわけでもありません。そこで、本特集では、どんなところをどの程度気をつけたら効果的なのか、科学的根拠を元に解説していきます。49February 2023 vol.47*本年1月、日本口腔衛生学会など4学会により、5歳以下の推奨フッ化物濃度を1,000ppmFへ変更すること等が発表された。特集2なんでもダメではきゅうくつだ
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