入職後に取り組む53March 2023 vol.47セミナー帰りに一緒に観光を楽しんだり、平日休みに一緒に買い物に出かけたりした際の、当院のDHのスナップ。報連相(報告・連絡・相談)は1年目で必ず身につけなければいけない大切な仕事のひとつ。日報を書くことで身につけてもらう。1年目はそれを先輩がチェックするようにしている。最初の3ヵ月は学生から社会人への準備期間と考えよう これだけ準備してきたから、初日からどんどん教えていきたくなるけれど、そこは我慢しましょう。なぜなら、先輩は準備してきたけれど、後輩はそうではないからです。新卒DHは国家試験が終わって、最後の学生生活を楽しんでいました(皆さんもそうだったように)。だからこそ、後輩DHには準備期間が必要。まずは「DH」の前に、「社会人」になることがだいじです。遅刻せずきちんと出社して、一通りの礼儀作法があり、学ぶ姿勢を持つことを教えましょう。これが社会人のルールです。 先輩は心の準備をしてきたけど、新卒DHは心の成長から始めましょう。3ヵ月はどんなことが起こっても、ロールプレイの範囲内です。学生気分が抜けなくても容認してあげましょう。 3ヵ月は社会人になるための、心の成長の期間です。まずは本音で話せる関係を目指してみよう どんな人かを知るために、いろんなことを聞いてみましょう。でも、聞く前には自分の話をすることがだいじです。お互いをきちんと伝えあって、人間性もわかると、仕事の信頼性は高まります。 「プライベートと仕事は別にしたほうがよい」という考えもありますが、歯科医院での仕事は基本的には昼休みも一緒に過ごすことが多いです。できれば仲良く付き合うことが理想です。そのためには、プライベートなことも話せる関係に越したことはないと思います。ただし、家族ではありませんから、近すぎる距離感もよくないです。 ほどよい関係を築くことが教育をうまく活かせるコツのひとつです。お互いの信頼関係が高まれば、本音で言い合うことができ、叱ったり、褒めたり、その気持ちがきちんと後輩DHに伝わります。なにごとも人間関係あってこそです。入職後は準備したものを一緒に共有しましょう。焦らず、ゆっくりと。これだけ準備してきたのだから大丈夫です。想いを後輩に伝えましょう。新人受け入れ準備応援企画後輩指導を担当する歯科衛生士のプライベートなことも共有できる関係になろうまずは3ヵ月。お互いにとって“お試し”の期間。
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