歯科衛生士 2023年7月号
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1 スーパーには多くの種類の歯磨剤が並んでいました。この棚の反対側にも一面に歯磨剤が並んでおり、フィリピン国外からの輸入品中心の品揃えでした。2 ショーウィンドーには甘そうなケーキがたくさん並んでいました。3 マカティという地区の夜景の素敵なルーフトップバーで1日の反省会をしました。現在、フィリピンでは一部の限られた地域の開発が進められています。651233年ごとにライセンスの更新があります。 フィリピンでは今まで、歯科医師がスケーリングなどの歯周治療をしていました。クリニックにはデンタルナース(アシスタント)しかいなかったため、歯科衛生士の役割がまだ確立されていない状況です。現在の日本では、歯科衛生士は予防を中心に活躍していますが、筆者が学校を卒業した20年以上前は、歯科衛生士は「口の掃除屋さん」と言われた時代でした。今回フィリピンのDH事情を知って、当時の日本と重なるものがあるように感じるとともに、知識、技術の教育内容の違いを感じました。July 2023 vol.47フィリピンのDH事情 日本の就業歯科衛生士数は142,760人(令和2年現在)1であるのに対し、現地の歯科衛生士会の歯科衛生士によるとフィリピン全土の歯科衛生士数は約300人弱だそうです。フィリピンの歯科衛生士教育は、2年間の教育課程と卒業後3ヵ月間の実技の研修を経て、2日間(知識・技術)の国家試験に合格した後に、歯科衛生士として臨床の現場に立つことができます。模型やスケーラーなどは、自分のものではなく、学校からの貸し出しのため、臨床実習は家族や友人に学校に来てもらい行います。卒業後はいくつかのデンタルミッション(指定された講座を受講する)に参加し、ポイントを集め、Column 衛生士の役割を発信

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