ホワイトニングという名称で行われていても、具体的な処置はさまざまです。 近年、ホワイトニングという概念が広がっています。しかし、実際にホワイトニングとして行われている施術は歯の表面の着色を除去するクリーニングから歯質自体の色調を白く改善させる漂白(ブリーチング)までさまざまです。非医療ホワイトニングで行われるのは、歯の表面の着色を除去するクリーニングが中心となり、インターネットやドラッグストアで購入できる化粧品や歯みがき剤(主成分は重曹、ポリリン酸、酸化チタンなど)を用いて、個人の判図1 歯科医療機関(当院)で行ったクリーニングによって審美性が回復した例術前 クリーニングでは、歯の表面の汚れが落ちて審美性が回復するだけで、もともとの歯の色自体は変わりません。しかし、医療ホワイトニングでは、歯の表面の着色を除去するクリーニングはもちろんのこと、過酸化水素や過酸化尿素などの過酸化物を使用して歯質自体の色調を白く改善させる漂白が可能です(図2)。つまり、歯科医療機関ではクリーニングと漂白のダブルの効果で高いホワイトニング効果を得ることができるのです。34歯の表面のステインの沈着を気にして歯科医院に来院した18歳女性。歯の表面のクリーニング後の同部位。患者は結果に満足して定期的にメインテナンスに来院している。断で使用するものです。ホワイトニングサロンと呼ばれる場所での非医療ホワイトニングでは、薬剤を活性化するために非医療機器などを用いて、クリーニング効果を高めているものもあります。 こういった歯面のクリーニングでも、もちろん口元の審美性は高まります。一例として、歯科医療機関(当院)で行ったクリーニングによって審美性が回復した例を示します(図1)。術後 歯科医療者が関与する医療ホワイトニングと、そうでない非医療ホワイトニングの違いを表1に示します。医療ホワイトニングの費用は高額ですが、専門的な知識をもとに1口腔内単位で検査・診断を行うため、安心・安全で高いホワイトニング効果が得られるので、結果的に非医療ホワイトニングと比較してコストパフォーマンスに優れたものといえます。非医療ホワイトニングで行うこと一歩進んだ審美性を提供できる医療ホワイトニングPART1What’s ホワイトニング?
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