歯科衛生士 2023年9月号
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adbecfa b:上顎左側中切歯近心口蓋側歯頚部への適用。c d:上顎右側中切歯近心口蓋側歯頚部への適用。口腔外から、手指により舌側に傾斜させ、コントロールすることが可能である。e :最後方歯の遠心部へのデンタルフロスの適用が口75September 2023 vol.47腔外から可能で、容易である。f:口腔外からY字型ホルダー中央部を把持し、手指により把持部(矢印)を舌側・口蓋側に傾斜させ、手指と同様に、歯頚部にデンタルフロスを沿わせて、歯頚部から歯冠側にプラークを除去する。ラークを除去します。一般的に、近遠心径は頰側・唇側に比べ舌側・口蓋側が小さいため、接触点から舌側・口蓋側の歯頚部にかけて、近心面は遠心方向に、遠心面は近心方向に角度をつけて、デンタルフロスを沿わせます。また、最後方歯の遠心部には、デンタルフロスが有効です(図4)。稲垣幸司Koji INAGAKI愛知学院大学短期大学部歯科衛生学科教授・同歯学部歯周病学講座兼担教授歯科衛生士リカレント研修センター所長患者さんへの口腔衛生指導(OHI)に活かすため、自分が患者となってOHIを行う方法について、愛知学院大学短期大学部の歯周病科臨床実習の内容をふまえて前後編で掲載しています。前編(先月号)では、口腔清掃習慣と口腔内の現状を評価する方法をご紹介いただきました。後編となる今回は、口腔清掃に対する実際の取り組みや、その後の変化を評価する方法をご紹介いただきます。(編集部) ゼミ実習では、最後方臼歯部の遠心部も含めた手指によるデンタルフロスとY字型ホルダーであるDENT.EX ウルトラフロス(ライオン歯科材)による上下顎別の清掃時間を計測します。自分自身の歯間部清掃時間を把握することで、口腔清掃習慣の計画を立てる際の参考とします。Y字型ホルダーによる方法 は自分自身!

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