歯科衛生士 2023年10月号
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3演者論202第3回文そうそう!じゃ、次のページへ。Illustration:すぎやまえみこ北折 一Hajime KITAORI健康演出アドバイザー元NHK「ためしてガッテン」演出担当デスク1987年NHKに入局。1995年「ためしてガッテン」立ち上げに参加。以来18年間同番組の制作を続ける。2013年にNHKを退職後、健康演出アドバイザーとして主に健康教育分野で「人びとのよりよい生活のお手伝い」を目指し、講演・執筆活動を行っている。小社刊『歯科衛生士ブックレット Vol.1 説明のプロに聞く! メインテナンスの重要性をわかってもらうには!?』は、Amazon部門別で3ヵ月第1位を記録。October 2023 vol.47 先月、あるスタディグループで歯科衛生士さんたちのパワポを一気にたくさん見ました。感激しましたねー。以前ぼくの研修を受けた方々のスライドは、やっぱ違うんですよ。しかも質疑応答の際にポロッとこぼれた言葉が、ぼくが「ためしてガッテン」の演出のために編み出した“専門用語”。あたりまえのように使われるほど心に浸透してるだなんて、もう感涙モノでした。その用語が本日のメインテーマです。なんだろーねえ……。 次回辺りに「ガッテン流」の基本文法を一気にご紹介する予定ですが、今日のところはその中でももっとも使い勝手がよく、かつ応用範囲が無限大で、もうホント一瞬で相手の気持ちをサッ患者さんや地域の人びと向けに話す際に、めっちゃ便利なパワーポイント(パワポ)。「伝えたい、わかってもらいたい」と思いを込めてがんばって作ると、逆に伝わりにくくなることがあります。というより、とても多いです。せっかく作るなら、確実に伝わってほしい。そんな願いを叶える、プロの演出家直伝のテクニックです。77※本連載で示すスライドはすべて掲載許可をいただいています。“もっと伝わる”と捕まえて聞く耳をもたせちゃうワザを、ひとつだけ先行大公開! マジですぐに使えるテクニックなんですよ。実は、この連載のぼくの文章の中にも、そのテクはすでに何度となくこっそり使ってます。 でも! ふつーの歯科衛生士さん(研修受けてない人)は、残念ながらほぼ使えてないですね。もうホント残念というかクソもったいないというかね。なぜ使えないかというと、性格がまっすぐでよい人が多いからです。とか言うと、ぼくの研修を受けたら性格がねじ曲がっちゃいそうな気もしますが、違います。性格のよい人がこのテクを使いこなせば、鬼に金棒って話なのです。さあ、なんだろーねえ……!?簡単ワザなのに、使えてない理由はなんだ?最強のつかみワザ、な~んだ?

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