歯科衛生士 2024年5月号
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 診療室で子どもたちの治療やメインテナンスを行うなかで、困り事といえば何でしょう? 口が小さい、怖がる、すぐ泣く、言うことを聞いてくれないなど、挙げればキリがないくらいたくさんの困り事があるのではないでしょうか。保護者への対応も然りで、「小さいうちからちょっと気をつけてくれれば、こんなことにはならなかったのに」と思うこともしばしばです。 そこで今回は、治療や予防、メインテナンスを行ううえでとくに重要な乳幼児期に対象を絞って、定期的な通院につなげるための注意点やコツについて解説します。子どもの対応は難しい部分もありますが、発達段階の各ステージにおける特徴を知っておくと意外とスムーズに行えます。 まずPart1では、年齢ごとの特徴や注意点、診療時の対応について保育士と歯科衛生士の両方の視点から解説いたします。Part2では、診療を行ううえでよくある質問や困り事について、事例別に小児歯科、一般歯科での実践例をお示しします。 乳幼児期の歯科との出会い方はとても大切です。子どもにとって初めて行った歯科医院との出会いは、その後の歯科とのかかわりに大きな影響を及ぼします。人生における歯科とのかかわり方がより良いものとなるよう参考にしていただければ嬉しいです。28人生における歯科とのかかわりを良いものにするために柿崎陽介 矯正・小児ひまわり歯科、 歯科医師特集1特徴をおさえてスムーズに!子どもの歯科

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