Journal of Aligner Orthodontics 日本版 2022年No4
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Journal of Aligner Orthodontics 日本版 | 2022 vol.2 issue 4  歯科領域では、三次元(3D)画像の利用に加えて技術の進歩とデジタル化の到来が21世紀に求められる美容的および審美的指標をクリアし、かつ専門家が患者ごとに個別化された方法で治療できる新しい治療概念が導入された。歯科用コーンビームCT(以下CBCT)の三次元画像は光学印象や臨床検査とともに、歯周病医、矯正歯科医、補綴歯科医の複数の専門領域から構成された歯科医療チームへ包括的臨床診断のために不可欠なデータを提供する。アライナー型矯正装置を用いた歯の移動の予測実現性は、正確な治療計画の実行を可能にし、適切な傾斜移動とトルクによって歯冠幅径の的確な比率を決定することができる。これらはすべて、補綴歯科医が設定する最終的な審美的目標につながるため、歯列の審美性に大きく貢献する。 現在、著者らの歯科医院では、成人患者のための診断プロトコールと包括的な治療計画の作成がもっとも重要となっている。上下顎骨のCBCT三次元画像は、患者の臨床データや咬合器へ適切に装着した歯列模型とともに、患者の口腔内環境の現状に対する正確な診断を可能とする。 その情報は、口腔再建リハビリテーション治療を行う現実的な範囲と、矯正歯科治療における個々の歯の移動に利用可能な骨量を正確に示すものである。 さまざまな歯科専門分野が関係し作用し合う完璧な診断計画が作成される。これは、理想的な歯と歯肉の審美性について患者ひとりひとりに最適な結果の達成を目指す個別の治療計画の基礎となる。 アライナー型矯正装置を用いる包括的な治療計画は、歯周組織を保存し、口腔再建リハビリテーションのプロセスを通じて歯の構造を維持するために歯の排列をBetina Iaracitano45Betina Iaracitano, Pedro Gazzotti, María Luz Gazzotti, María La Valle, Francisco Salas, Natalia Orbez翻訳:山田 聡[宮城県・仙台青葉クリニック]キーワード 審美性チェックリスト、アライナー、歯科用コーンビームCT(CBCT)、インターディシプリナリー矯正歯科治療、KeepSmilingBetina Iaracitano, D.D.S. Subspeciality in Orthodontics with aligner, Private Practice, Gazzotti & Iaracitano OD, Buenos Aires, Argentina; and Sociedad Argentina de Ortodoncia (SAO), Buenos Aires, ArgentinaPedro Gazzotti, D.D.S. Private Practice, Gazzotti & Iaracitano OD, Buenos Aires, ArgentinaMaría Luz Gazzotti, D.D.S. Subspeciality in Orthodontics with aligners, SAO, Buenos Aires, ArgentinaMaría La Valle, D.D.S. KeepSmiling, SAOA, Buenos Aires, Argentina, Buenos Aires, ArgentinaFrancisco Salas, D.D.S. Private Practice, Rehabilitación Odontológica Integral, Buenos Aires, ArgentinaNatalia Orbez, D.D.S. Private Practice; and Maimónides University, Buenos Aires, ArgentinaCorrespondence to: Dr. Betina Iaracitano, Paraguay 2302 piso 18 depto 3, Buenos Aires 1121, Argentina.症例報告緒言口腔再建リハビリテーションにおけるアライナー矯正治療

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