Journal of Aligner Orthodontics 日本版 2022年No5
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a図4 治療開始後1か月の口腔内写真(a-c)。右側第二大臼歯部に鋏状咬合が認められる。a図5 治療開始後8か月の口腔内写真(a-c)。a図6 治療開始後14か月の口腔内写真(a-c)。下顎右側第一大臼歯舌側にはリンガルボタンが設置されている。MAKINOJournal of Aligner Orthodontics 日本版 | 2022 vol.2 issue 5BioMaterials Korea、韓国・ソウル)を上顎両側前歯歯槽部に埋入して行った。アライナーにはエラスティックカットを入れ、装着後は常時顎内ゴムによる牽引を行った。ガミースマイルの改善を考え、第1フェーズでは垂直的圧下量を2mmと設定した。◦ 右側の鋏状咬合に対しては、上下顎第二大臼歯に歯冠のオーバートルクを組み込み、必要に応じて頬舌側に交叉ゴムを使用する計画とした。◦ 下顎前歯部の叢生は、過蓋咬合の改善のため唇側傾斜移動を行いながら解消した。また下顎前歯部を効率良く圧下させるため、上顎前歯部口蓋側にバイトランプを設置した。ディスクレパンシーが大きい下顎左側臼歯部にはそれぞれ0.5mmのIPRを加えた。治療経過 第1フェーズでは積極的に過蓋咬合の改善を行った(図4)。直径1.3×6.5mmの歯科矯正用アンカースクリュー(以下TAD)を両側に埋入し、顎内ゴム(1/8インチ、4.0オンス)により上顎前歯部の圧下を開始した10。 再来院時は毎回必ず、上顎中切歯に圧下による歯髄炎が発生していないかモニタリングを行った。下顎前歯部は叢生の改善とともに唇側への傾斜移動を行った。交叉ゴムは下顎右側第二大臼歯がアップライトするまで4か月間使用した。 第2フェーズでは、デンタルエックス線写真で上顎前歯部の圧下量と歯根吸収がないことを確認し、上顎前歯部を圧下させるよう治療計画を再立案した11。ま14bcbcbc

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