Journal of Aligner Orthodontics 日本版 2022年No6
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a図4 下顎の前方移動の計画。上顎切歯の傾斜角度を変えることによって下顎が下前方に移動し、下顎頭も同方向へ移動していることがわかる(a, b)。acb bJournal of Aligner Orthodontics 日本版 | 2022 vol.2 issue 6日本版オリジナルページ3.ClinCheckによる治療計画とステージング 上顎切歯のトルクコントロールでは、セファロ分析の結果や、CBCTのDICOMデータ画像とスキャンしたSTLデータを重ね合わせたシミュレーション画像の分析から、必要となる矯正的移動による傾斜角度をClinCheckシミュレーションに反映させる。Invisalignシステムでは切歯のトルクコントロール量があらかじめ決められており、アライナー1枚あたり2°のコンb: ④E-lineと軟組織の側貌を診る。 ⑤オーバージェット、オーバーバイトを診る。c: スマイルライン、下唇と上顎切歯の歯根の歯槽骨内における傾斜角度を診る。トロールが可能である。そのため、もし10°のトルクコントロールを行うのであればアライナーは5枚、14°のトルクコントロールを行うのであればアライナーは7枚必要となる(図6)。 過蓋咬合の治療では、上下顎ともに各歯に何mmの圧下を行う必要があるのかを顔貌、口唇、セファロ分析の結果、CBCT画像より算出する。上顎切歯の位置から圧下量を計算していくが、圧下しすぎると口唇図3 検査の手順。a: ①顔面正中線と歯列正中線が合っているかを診る。 ②上顎前歯の垂直的位置とスマイルラインを診る。 ③犬歯間の拡大量は鼻翼とのバランスを診る。94

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