ーー)mm計(= 合の径幅冠歯の歯21顎上)mm計(合の径幅冠歯の歯前6顎上3演者論202Ⓐ下顎6前歯の歯冠幅径の合計(mm)Ⓑ上顎6前歯の歯冠幅径の合計(mm)= 文7065605550454035303035404524Journal of Aligner Orthodontics 日本版 | 2023 vol.3 issue 1ー標準値ー標準偏差5060下顎6前歯の歯冠幅径の合計(mm)551101051009590858075707064[参考文献1~4より引用改変]下顎12歯の歯冠幅径の合計(808590上顎が大きい下顎が大きい上顎が大き下顎が 図1 アンテリアレイシオの算出方法110Bolton analysis, tooth size ratioた、機能的な咬合のためには上顎の歯列が下顎の歯列を覆っている(適切な被蓋)必要があるが、本分析法を用いて歯冠近遠心幅径を計測し、上下顎の歯の排列を決定することが可能となる。もともとはノギスなどを用いて模型を計測していたが、近年では口腔内スキャナーを用いた計測も行われている。 本分析法はサイズのバリエーションが多様な前歯部を扱うアンテリアレイシオ(anterior ratio)と、前歯から臼歯までを扱うオーバーオールレイシオ(over-all ratio)から成る。アンテリアレイシオは上下顎の各6 米国の歯科医師Wayne Allen Boltonにより考案・発表された、分析法(1958年)1と臨床応用法(1962年)2である。これは、上下顎の歯冠近遠心幅径の違いを把握するために矯正歯科臨床で広く用いられている分析法で、トゥースサイズレイシオ(tooth size ratio)とも呼ばれる。矯正歯科治療において、上下顎の歯冠近遠心幅径の調和は咬合の改善・安定を図るうえで非常に重要である。つまり、矯正歯科治療では適切な臼歯関係、犬歯関係、オーバーバイトとオーバージェットなどの項目をクリアしていく必要がある。ま(日本人の場合。白人は77.2%)(2標準偏差がより大きい場合は有意なディスクレパンシーあり)75下顎前歯部が上顎前歯部下顎前歯部が上顎前歯部標準値以下 より大きい標準値以上 より小さい下顎6前歯の歯冠幅径の合計(mm) Ⓐ上顎6前歯の歯冠幅径の合計(mm) Ⓑ×100=アンテリアレイシオ標準値(%)78.09±2.19日本版オリジナルページ 知っておきたい歯科矯正学の基本の「き」 8監修:岡藤 範正 [松本歯科大学歯学部歯科矯正学講座]Bolton分析
元のページ ../index.html#7