d図9 症例2:ClinCheck治療計画。治療開始時と治療終了時(56枚目)の重ね合わせ(a-f)。aは治療当時と同じ治療計画にCBCTデータを統合したClinCheck。d図10 症例2:治療開始11か月時の口腔内写真(a-e)、上下顎右側中切歯の矢状断像(f)。傾斜移動した上顎右側中切歯根尖および歯体移動した下顎右側中切歯の歯根全体が唇側に移動しており、骨穿孔や骨裂開への注意が必要である。ターン、上顎臼歯および下顎は順次移動とした。初回アライナーは上顎56枚、下顎40枚であった(図9)。治療経過 上顎の治療開始4か月後(アライナー14枚装着時)に上顎臼歯の近心傾斜と矮小歯部のアンフィットを認めたため、1回目の追加アライナー(上下顎各50枚)を作製した。また下顎第一大臼歯の移動が終了したタイミングでⅡ級ゴム(6オンス、1/4インチ)の使用を開始した。 治療開始11か月後(アライナー40枚時、図10)、下顎前歯部歯槽粘膜に歯根の浮き上がりが認められたたabcefabcef87アライナー矯正治療におけるCBCTの活用(後編)Journal of Aligner Orthodontics 日本版 | 2023 vol.3 issue 3
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