d図14 2回めの治療用アライナー装着終了時の口腔内写真(a-f)。aabdbeacecfb顎関節症をともなう開咬患者にアライナー矯正治療を行った一症例臼歯部および左側第二大臼歯頬側における嵌合がいまだ不十分な状態であった(図14、15)。 そこで、臼歯部の咬合改善のために3回めのセットJournal of Aligner Orthodontics 日本版 | 2024 vol.4 issue 3図13 2回めの治療用アライナー最終ステージの口腔内写真(a-e)。両側臼歯部にアライナーの不適合が認められたため、上下顎両側第一大臼歯、上顎左側第二大臼歯にボタンを設置し、アライナーを装着したまま上下ゴムを使用させることとした。図15 2回めの治療用アライナー装着終了時の咬合接触検査(a, b)。咬合面全面に赤色部分が増えており、クリアランス量が減り、咬合接触が著しく改善したことが確認できる。青色で示される咬合接触点も増加している。顎臼歯部を結ぶように上下ゴムを使用した(図13)。2回めの治療ステージ終了時、前歯部・臼歯部の咬合状態の改善が確認できたものの、上顎右側第一・第二大55
元のページ ../index.html#2