Journal of Aligner Orthodontics 日本版 2024年No3
6/7

❷ステージ5❶ステージ1~4❹ステージ26❸ステージ9❺ステージ44Journal of Aligner Orthodontics 日本版 | 2024 vol.4 issue 3図1 当院におけるアライナー矯正治療のⅡ級順次遠心移動のプロトコール。上顎第二大臼歯のみ遠心移動を行う。上顎第二大臼歯の移動が終了し、第二小臼歯が移動を開始する。上顎第一小臼歯と下顎第一大臼歯にボタンを設置し、Ⅱ級ゴムの装着を開始する。これは上顎大臼歯の近心移動を防ぐため、上顎第一小臼歯から遠心に加強固定を行うものである。最終目標位置のClinCheck。上顎前歯部の遠心移動時におこる舌側傾斜と、それにともなう相対的挺出を考慮し、オーバージェットを多めに残し、オーバーバイトは浅めに設定する。過蓋咬合の改善では臼歯部の圧下を行わず、臼歯部を遠心移動することにより相対的に挺出させ、ClinCheck上で強い咬合接触(赤)に仕上げる。上顎第二大臼歯の移動が半分まで来たところで第一大臼歯の移動が開始される。予定されたすべての歯にアタッチメントを設置する。上顎第一小臼歯の移動が終了し、4前歯の移動が開始される。上顎第一小臼歯のボタンを除去し、前歯部圧下のための維持用のアタッチメントを設置する。上顎犬歯にプレシジョンフックを設置し、下顎第一大臼歯から犬歯にⅡ級ゴムを掛ける。109❶❷❸❹❺

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る