JAO[Journal of Aligner Orthodontics]日本版 2024年No.4
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d図14 症例2:経過観察。 a:動的治療開始後2か月時(初回アライナー5枚め / 32枚中)の口腔内写真 b:動的治療開始後4か月時(初回アライナー9枚め / 32枚中)の口腔内写真 c:動的治療開始後1年時(初回アライナー32枚め / 32枚中)の口腔内写真 d:動的治療開始後1年5か月時(追加アライナー12枚め / 15枚中)の口腔内写真abc日本版オリジナルページJournal of Aligner Orthodontics 日本版 | 2024 vol.4 issue 4治療経過(図14) まず上顎両側犬歯と下顎両側第一大臼歯に1/4インチ・3オンスの顎間ゴムを掛け、上顎臼歯部の遠心移動を開始した。この際、下顎両側第一大臼歯頬側にボタンを設置し、アライナーの上顎両側犬歯部にプレシジョンカットを入れた。下顎は両側第一小臼歯抜歯後アタッチメントを設置し、アライナー矯正治療を開始した。動的治療開始後4か月時に上顎両側第一小臼歯抜歯を行い、上下顎ともスペース閉鎖が順調に進むかに見えたが、動的治療開始後1年時、患者が32枚め以降のアライナーを紛失してしまった。そのため、急遽追加アライナーを製作することになった。その時点で下顎左側第一大臼歯が近心傾斜しており、歯とアライナーが適合しておらず、第二小臼歯は両側とも咬合していなかった。追加アライナー1〜6枚めには上下顎両側第一大臼歯間、7〜12枚めには上顎両側第二小臼80

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