nico 1月
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持病の薬と歯科治療。9 junuary 2014STEP1STEP2STEP3STEP4STEP5が血管が詰まらないように血液サラサラの薬を飲んでいるということです。 そんな患者さんの歯を、止血のための配慮なしに抜いてしまったらたいへんです。血がなかなか止まらず困ったことになってしまいます。 こうした時代の変化に対応し、歯科の医療形態も大きく変化しました。歯科医師が歯科の分野だけに目を向けていればいい時代は終わったのです。 現在の歯科医療では、患者さんの全身疾患に対応した治療を受けられるような対策をとっています。治療を行う際に、持病の治療で飲んでいる薬の副作用によって患者さんが不利益をこうむらないようにする配慮はことに重要です。そこで、必要に応じて歯科医師が医科の主治医に患者さんの全身状態について問い合わせ、連携して治療を進めるようになりました。 こうした新しい医療形態の構築にとって欠かせないのが患者さんの協力です。歯科医師に、今他科で受けている治療について必ずお教えいただきたいのです。患者さんが申告してくださらないと、歯科医師は副作用を防ぐための対策をとることができません。 歯科の新たな医療形態は、患者さんと私たち医療者が力を合わせて構築していくもの。ぜひこのことをご理解いただき、ご協力をお願いいたします。自己判断で薬を休むのは危険です!医科の検査をお願いすることもあります他科で受診中の治療について教えてくださいお薬手帳をお持ちくださいたとえば血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を飲んで血栓を予防している患者さんが、「今度歯を抜くから血が止まりやすいように」と急に服用を中断すると、血栓ができやすくなりとても危険です。休薬の検討が必要な場合は、歯科と医科の主治医が相談しますので、それまではいつもどおりの服用をお願いします。自己判断の休薬は命に関わりますのでやめましょう!持病のある患者さんが安全に治療を受けられるかを診断するために、歯科治療の内容によっては、医科で血液検査などを受け結果をお持ちいただくことがあります。また、検査データによっては、総合病院や大学病院の口腔外科など、全身管理の設備が整い院内で他科のサポートが受けられる病院歯科をご紹介する場合もあります。ご了承をお願いします。問診票や、診療中の問診で、他科で受けている治療について教えてください。また、健康状態や持病の治療に変化があったら忘れずに伝えましょう。現在の病状や受診している病院名、主治医をお教えいただけると、必要に応じて医師と連携をとって治療を進めることができます。患者さんに無理のない歯科治療をご提供するため、とても大切なことです。どんな持病の薬を飲んでいますか? 何種類も飲んでいると問診票に書き込むのはたいへんです。そんなときは、お薬手帳をお持ちいただくか、薬の実物をお持ちください。持病の治療薬のなかには、歯を抜いたときに血が止まりにくくなったり、細菌感染を起こしやすいなどの副作用の出るものがあります。安全に歯科治療をするために必要ですので、必ずお伝えください。

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