nico 2月
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STEP1STEP2STEP3STEP4STEP5治療のあとの痛みや違和感。7 february 2014「少しシミるかな?」という程度でも、ぜひ受診を! 「歯の病気」というと「痛い」というイメージがあるかと思います。ところがその多くが、実際には無症状で進行することをご存知ですか? 歯周病が痛みのないまま進行することはよく知られていますが、それだけではありません。むし歯も、硬いエナメル質に穴が開くまでにはだいぶ時間がかかり、その間まったく痛くありません。ついに穴が開いても、最初は「ちょっとシミるかな」という程度。神経が細菌に感染しかけていても、気づかずに過ごしてしまうことも多く、「痛い!」と思ったときはすでに、神経を取り除かなくてはならない状態です。 また、この図のように外から見えない場所に穴が開くこともめずらしくなく、早期発見するには、プロの目が必要です。自分で気づくのが難しいむし歯の代表格、「隣接面う蝕」。初期症状は知覚過敏と似ています。油断せず念のため早めに歯科医院へ! 歯科の治療は、小さな詰め物も、神経を取る場合も、生体を削ったり切ったりする外科的な処置をともなうことが多いです。早期に発見できず感染が広がれば、その分切除する範囲も大きくなります。また、いくら感染箇所をしっかり殺菌をしたとしても、最終的には感染や切除によってダメージを受けた組織が回復するのを待たねばなりません。 患者さんのつらい症状を一刻も早く取り除くために、歯科医師が精一杯よい治療をするのは大前提です。しかし、よい治療をしても、治療が大きくなるほど、「ラクになった!」と実感していただけるまでには、多少のタイムラグが生じることも少なからずあるということもご理解いただきたいのです。 そこでこの特集では、患者さんにとってもっとも気になる、「治療のあとにしばらく残る痛みや違和感」についてお話をしていきたいと思います。安心し、納得して治療を受けていただくために、お役立ていただければ幸いです。少しシミるむし歯って?象牙質が細菌感染。もう少しで神経に届きそう! エナメル質に穴が!神経(歯髄)
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