nico 4月
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WHY?10QA古い差し歯が歯ぐきに沿って黒くなり笑うと目立ってとても気になります。以前はきれいだったのに、なんででしょう?歯周病などが原因で歯ぐきが痩せてしまい、歯ぐきの溝に隠してあった金属の継ぎ目が黒く外に見えているのかもしれません。ただ、むし歯の可能性も否めないので一度歯科医院でよく診てもらいましょう。古いクラウンになぜ黒い線が?! ほんの数年前まで、前歯の自費治療のクラウンといえば、金属で作ったフレームの上にセラミックを焼き付けて外側を白くしてある金属の焼き付け冠「メタルボンドクラウン」が主流でした。 というのも、同じ頃、前歯の自費治療のもうひとつの選択肢であったポーセレンジャケットクラウン(クラウン全体が陶製)は、メタルフリーで透明感があり非常に美しいという利点がある一方、割れやすいという決定的なデメリットがあったのです。結果的に、透明感はなくともセラミックの光沢を備え、しかもしなやかに噛む力を受け止めて丈夫なメタルボンドクラウンが、圧倒的に選ばれ使われていました。 ただ、このような優れた性格を持つメタルボンドクラウンにも、金属を使っているがゆえの弱点があります。クラウンを歯に被せるとき、その継ぎ目は歯ぐきの溝に隠すのですが、時間の経過とともに患者さんの歯ぐきが痩せると、その継ぎ目が外に見えるようになり、金属フレームの色が目立ってしまうのです。また、金属イオンが溶by Dr. 坪田有史東京都・坪田デンタルクリニック院長

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