nico 8月
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口のなかに大きなむし歯やグラグラなのになかなか抜けない乳歯などの気になる場所があると、つい舌で触ってしまうことがあります。このクセが長く続くと、舌に押されて歯が動き、開咬の原因になってしまいます。気になる場所があるのに放置していませんか? 気になるところがある場合は放置しないでなるべく早く歯科医院で見てもらってください。また定期的に歯科医院の健診に通って、生え替わりによる口のなかの変化を見てもらったり、むし歯予防をしていきましょう。対処法&アドバイス15 august 2014お子さんの舌、姿勢が悪くなっていませんか?STEP1STEP2STEP3STEP4STEP5指しゃぶりや、おしゃぶりも遅くまでしすぎていませんか? 指しゃぶりのクセがあると、指が押してしまうことで指の形に合わせて上と下の前歯のあいだにすき間ができ、あごの骨も押して変形させ、開咬の原因になります。大きくなってもやめられなかったり、さらに開咬の穴に舌を突っ込むクセがはじまってしまうと治りにくい難症例になってしまいます。 またおしゃぶりやタオルなどを口に突っ込むクセもよくありません。指ほど固くはないので影響は少ないですが、同じように開咬の原因になります。ただ無理矢理やめさせると精神的に不安定になってしまうこともあります。「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)になったからやめようね」と話し、手遊びをしたり、外遊びを思い切りさせるなどの夢中になれることができるとやめられるかもしれませんね。親が焦らずにゆっくり構えることが大事です。 1歳半を過ぎたら、2歳を目安に徐々に指しゃぶりやおしゃぶりもなくしていきましょう。開咬になってしまってもそのすき間に舌を突っ込むクセが出なければ、指しゃぶりをやめた後、半年もかからずに歯並びがよくなることもありますが、すき間に舌を突っ込むクセが出てしまうと、そのクセを直すのは非常にたいへんです。対処法&アドバイス 乳歯を早めに抜きすぎると、永久歯がなかなか生えてこないことがあります。歯がなかなか生えないと、歯がないところのすき間から空気が漏れて飲み込みにくく発音しにくいうえ、そのすき間が気になって、あいだに舌を突っ込むクセがつくことがあります。歯が生えてきてもそのクセだけが残ると、開咬の原因になってしまいます。乳歯を早く抜きすぎていませんか?は、歯ぐきを切開して永久歯が出てきやすくしたり(→22ページ参照)、ときには義歯を使って舌癖を防ぐこともあります。乳歯を抜歯する基準は、かわりの永久歯が見えてきたときです。歯科医院にぜひご相談ください。 乳歯はグラグラして気になっても、早く抜きすぎないようにしましょう。乳歯が抜けたあと、永久歯がなかなか生えてこない場合対処法&アドバイス
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