nico 9月
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WHY?10QA近ごろ食事にお茶がないと飲み込みづらくくちびるが前歯に引っ付く感じがするんです。唾液が減ってきたのかもしれませんね。ふだんは意識せずに暮らしていますが、唾液が減ってその機能が十分に働かないとさまざまな影響があらわれます。ほかにもこんな変化はありませんか?ぜひチェックしてみてください。それって唾液が減ったせいでは? 口がパサつくような感じがすると、「なんだか近ごろ口の感じが変わってきたな」と、とても気になるものです。口のなかをつねにうるおしていた唾液の分泌が、いくらか減ってきているのかもしれませんね。 こうした変化は、舌や口の周りの筋肉のやせや、持病の薬の副作用など、さまざまな原因によって起きてきます。中高年のころからこうした変化を感じはじめるかたが多く、ことに男性よりも、更年期以降の女性に多いのが特徴です。女性ホルモンが減ることに加え、個人差はありますが、女性のほうが唾液を分泌する唾液腺が一般的に小さいことも、いくらか影響しているのかもしれません。 唾液が減ると、口を守るために唾液が担っているさまざまな機能が十分に働かなくなり、お口のなかにトラブルが起きやすくなります。食べにくいものが増える、むし歯が増えやすい、口臭が強くなる、入れ歯が落ちやすくなる、口内炎ができやすいなど、その影響は多岐にわたります。 唾液の分泌不足の原因(↓15ページ参照)はさまざまで、がん治療のために唾液腺が障害されているなど、改善が難しいケースもなかにはありますが、一般的には唾液腺を刺激するエクササイズを行うなどして改善できることが多いのです。 その口の変化は、唾液が減ってきたからかも。まずはチェックしてみてください。by Dr. 阿部仁子日本大学歯学部摂食機能療法学講座

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