nico 2015年3月
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13 march 2015ちょっと気になる麻酔の話。STEP1STEP2STEP3STEP4STEP5親知らずの抜歯やインプラントに。伝達麻酔 伝達麻酔は、枝分かれした小さな神経に効かせる局所的な麻酔ではなく、口の奥のほうを通る三叉神経の支流の太い神経の根元の近くに麻酔注射を打つというものです。 注射を1本打つだけで、この太い神経から枝分かれしている細かい神経の末端までドンと広範囲に効きます。つまり、下あごの太い神経の近くに注射をすれば、下あごの片側全体に麻酔を効かせることができます(ただし奥歯頬側の歯ぐきを除く)。 この麻酔は2時間ほどしっかりと効果が続くので、親知らずの抜歯やインプラントの手術によく用いられます。また、一度に広範囲の処置をする場合や、浸潤麻酔では効かない患者さんに用いられることもあります。内側から見たあごの骨外側から見たあごの骨三叉神経を経て脳とつながっている下歯槽神経下歯槽神経麻酔が効く脳・三叉神経麻酔をかける麻酔が効く● 伝達麻酔の注射は長く効くので、治療終了後もしばらくはしびれが続きます。また、舌やくちびるもいっしょにしびれてしまいます。ご不便でしょうが、麻酔が醒めるまでしばらくの辛抱をお願いします。● 周りにある筋肉や靱帯が針で少し傷つくことがあり、口を開けにくくなることがたまにあります。通常1~2日で治りますのでご心配には及びません。ココに注意!

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