nico 2015年6月
3/4

15フッ素が歯を丈夫にするわけ。 june 2015STEP1STEP2STEP3STEP4STEP5ちょっとくらい唾液が酸性でもよく働いてくれるフッ素。悪玉の代表格、プラークをフッ素の貯蔵庫に使うなどなかなかしたたかな面もあるむし歯予防の頼もしい味方です。PO 3-4PO 3-4PO 3-4Ca2+Ca2+F-F-F-F-酸酸酸酸F-F-OH-F-歯、唾液、プラークに残った微量のフッ素が脱灰を抑制し、再石灰化を促進します!歯みがきで取り残したプラークむし歯菌が酸を作ります。フッ素の貯蔵庫になったプラークから、低濃度のフッ素が長時間ジワジワと供給されます。唾液のなかのカルシウムイオンとリン酸イオンの濃度が同じとき、再石灰化の勢いは、水酸化物イオンやフッ素の濃度で決まります。pH7(通常の状態)の唾液に1ppmのフッ素を入れ、水酸化物イオンとフッ素の濃度を比較すると、フッ素は水酸化物イオンの約530倍になります。そのためフッ素の再石灰化力が勝って、「フルオロアパタイト」のほうが圧倒的にできやすいのです。酸が産出されるたびフッ素も放出!フルオロアパタイトフッ素が再石灰化を促進してできた歯の結晶、フルオロアパタイトフルオロアパタイトが脱灰すると、フッ素が唾液に供給されます。フッ素の再石灰化はなぜ勢いがある?水酸化物イオンの再石灰化力フッ素の再石灰化力1ppmのフッ素の濃度pH7の唾液のなかの水酸化物イオンの濃度リン酸イオンカルシウムイオンリン酸イオンカルシウムイオン脱灰再石灰化

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です