nico 2015年12月
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STEP1STEP2STEP3STEP4STEP5お口を清潔にして感染症対策!7 december 2015お口のなかの細菌は史上最強の暗殺者。 誰だって、「お口のなかに細菌がウジャウジャいる」なんて想像するのは気持ちが悪くて嫌ですよね。でも本当のことを言わせていただくと、お口のなかは細菌の巣窟。いつも歯みがきをていねいにしている人でも、歯や舌、粘膜などにいる細菌を合計すると100億個にも達します。歯みがきを怠っている人の場合、なんと1000億個もの細菌がお口のなかにいるのです。 こうした細菌たちが、むし歯や歯周病の原因だということは、多くの人がご存知だと思います。ところがこの細菌たちは、お口のなか以外にも、とんでもない悪さをしていることが明らかになってきています。 お口の細菌は、誤って肺に入ると誤嚥性肺炎を起こします。歯ぐきの炎症から血流に入り込むと、動脈を詰まらせて動脈硬化の原因になります。そのうえ糖尿病や腎臓病の引き金になっていることもわかっています。 こんなふうに、お口のなかの細菌は気道や血流に入り込んでは、いのちを奪うほどの重大な病気の原因を作っているのです。いのちに関わる病気の原因に! そしてさらに研究を進めるなかで、じつはお口のなかの細菌が、風邪やインフルエンザのウイルスを手伝って、感染しやすいようにサポートしていることまでわかってきました。どうやら細菌の出す毒素や酵素が、怖ろしいウイルスの誘導役をしているようなのです。 それではこれから、この凶悪な細菌たちがなぜお口のなかで増えてしまうのか、そしてお口の細菌による害を減らすにはどんなことに気を付ければよいのかについてお話ししていきましょう。感染症から身を守るヒントになればさいわいです。風邪やインフルエンザも呼び寄せる?!お口のなかには細菌が100億個!口腔鼻腔気管食道咽頭

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