nico 2016年7月
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STEP1STEP2STEP3STEP4STEP5マウスピース矯正入門講座!7 july 2016「マウスピース矯正は手軽でいい」というけれど。歯をより効率的に動かすため、必要な歯面に樹脂製のアタッチメントをつけます(インビザライン®の場合)。アタッチメントアタッチメントアタッチメントカスタムメイドの矯正装置、アライナー マウスピース矯正は、ワイヤーを使う治療にくらべて圧倒的に歴史が浅く、歯を包んで動かすメカニズムもまだ完全には解明されていません。そうしたこともあって、この治療システムについては専門家のあいだでも評価が分かれています。 ただ現実には、患者さんのニーズが非常に高く、「目立たないなら矯正をはじめたい!」と強く希望されるかたが引きも切りません。そこでこの特集では、「マウスピース矯正でなんでも治る」「簡単に治る」といった安易な情報を鵜呑みにせず、よりよい治療の選択に役立てていただけるように、マウスピース矯正について、おもにインビザライン®の例を挙げながら詳しく解説していきたいと思います。 マウスピース矯正は、マウスピースをただ使いさえすれば、自動的に理想の歯並びになると思われがちです。しかし治療対象が歯やあごの骨という生体であるだけに、歯の動き具合には個人差があり、当初のコンピュータ解析によるシミュレーション通りにいかないケースもなかにはあります。じつはこうした不測の事態のリカバリーこそ歯科医師の腕の見せどころで、それには、従来の矯正治療の知識と経験にプラスして、マウスピース矯正の補助装置を自在に使いこなせるだけの経験が問われるという、独特の難しさがあるのです。少なくとも、大学などで矯正治療の研修を修了した歯科医師が使用すべきです。マウスピース矯正は意外と難しい?よい歯並びを手に入れるために! マウスピース矯正とは、従来のワイヤー+ブラケットでなく、樹脂製の透明なマウスピースを使った新しいタイプの歯科矯正法です。歯をマウスピースでくるみ、その弾性を使って(システムによっては補助装置も使用)歯を動かしていきます。 この方法は「取り外しできるし目立たない」と近年注目を集めていますが、じつは従来の矯正にくらべると難易度が高く、患者さんを選ぶ治療法でもあります。 そのためご希望になるかたには、治療をはじめる前に、矯正治療の経験豊富な歯科医師(矯正学会の認定医など)が、マウスピース矯正でご希望に沿う治療ができるかどうかをしっかりと診断する必要があります。マウスピース矯正とは?アタッチメントにパチッとはまる溝がついています(インビザライン®の場合)。
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