「飲み込む力」と「開口力」の意外な関係込む機能の衰え)にはっきりとした関今年発表された先生がたの研究報告*で、「開口力」が「飲み込む力」と関係していて、開口力が衰えている人はノドの飲み込み機能にも衰えが見られると知り、驚きました。戸原 そうなんです。今回の研究では、「開口力の低下と嚥え下げ障害(飲み連」があり、開口力の測定値で嚥下障害をスクリーニングできることが明らかになりました。開口力と飲み込み力が関連するって、ちょっと意外な取り合わせに思うのですが、なぜそんなにはっきりと関係するのでしょう?戸原 それは、口を大きく開けるときと飲み込むときに働いているのが同じ筋肉だからです。同じ筋肉?柳田 大きく口を開けているときはノドにある舌骨上筋が下あごを下に引き、舌骨下筋が舌骨を下げて固定して支えます。一方飲み込むときは、開口と飲み込み、同じ筋肉が働いています!ん40舌骨上筋が舌骨を上げる舌骨下筋が甲状軟骨を上げるあごの骨甲状軟骨舌骨上筋が下あごを下に引く舌骨下筋が舌骨を下げて固定あごの骨舌骨外則翼突筋が下あごを前に引くなぜ開口力が弱いと飲み込み力も弱い?飲み込む口を大きく開ける 「開口力」の弱い人は、飲み込む機能も弱っていてむせやすいってホント?
元のページ ../index.html#7