nico 2022年11月号
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よく噛まないと太りやすい。1分あたりに食べる量エネルギー摂取量 86420❶❷ロジュール咀嚼といえば、「よく噛むとからだによい」と昔から言われていますよね。ひと口30回噛むとよい、なんて聞いたりもします。松尾 唾液分泌により消化吸収が促進される、噛む刺激が脳血流を増加させて脳を活性化させる、といわれたりもします。ですが、咀嚼の利点としてまず確実にいえるのは、「肥満予防」そうですね。咀嚼については、や、その先にある「生活習慣病予防」だと思います。生活習慣病予防? それはぜひ聞きたいです!松尾 では、過去の研究論文を見ていきましょう。まずは→のグラフです。こちらは4~5歳の児童を対象に、❶「食べるスピードとカロリー摂取量」、❷「食べるスピードと肥満傾向」の関係を調べたものです。ふむふむ。松尾 ❶を見ますと、食べるスピードが速い子ほどカロリー摂取量が多いことがわかります。700KキJと1300KJで、倍近い差がありますね……!かにガツガツよく噛まずに飲み込む食べかただと、たくさん食べてしまいがちです。松尾 対して❷のグラフは、食べるスピードが速い子ほど体重過多傾向にあることを示しています。食べるスピードが速いということは、「よくたし(31人)適正体重の子シンガポールの4~5歳の子ども386人を対象に行われた研究。早食いの子ほどエネルギー摂取量(=カロリー摂取量)が多い傾向が見られました。※KJ(キロジュール)は、カロリーと同じくエネルギー量を表す単位。1KJ=約0.24キロカロリー。❶の研究に参加した子どものうち、早食いの子には体重過多の傾向がありました。(Fogel A et al. Faster eating rates are associated with higher energy intakes during an ad libitum meal, higher BMI and greater adiposity among 4·5-year-old children: results from theGrowing Up in Singapore Towards Healthy Outcomes (GUSTO) cohort. Br J Nutr. 2017 Apr;117(7):1042-51.)体重過多の子食べるスピードがゆっくり食べるスピードが速い(g/min)10(347人)1000(KJ)150050010040❷食べるスピードと肥満傾向❶食べるスピードとカロリー摂取量

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