nico 2023年3月号
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1・2)から入って徐々に深くなり(ステージ3・4)、また浅くなります。成睡眠が多いです。そして高齢になるほどレム睡眠は減少します。また、夢をみるのもレム睡眠です。歳をとるとともに「夢がなくなる」なんて言われますが、睡眠の世界も同じなんですね。 私たちの睡眠は、ノンレム睡眠からはじまってレム睡眠に切り替わり、それを90分周期で一晩に4~5回繰り返すとされています。さらにノンレム睡眠には眠りの深さが4段階に分けられており、浅い睡眠(ステージ人の場合、ステージ3・4の深い睡眠が一晩で15~20%、レム睡眠は20%あるのが理想的なパターンとされています。 一方で、深い睡眠がとれないかたもいます。夜間に目が覚めやすいのは、ノンレム睡眠のステージ1・2のときです。いったん目が覚めると再び寝つくのはむずかしく、寝つけてもまた浅い睡眠からのスタートになります。ですので、何度も目が覚めるようなかたでは、深い睡眠が十分とはいえないでしょう。睡眠時無呼吸*などの睡眠障害があるかたも、深い睡眠を得られにくいことがわかっています。繰り返しますから、7時間前後の睡眠時間が必要になるでしょう。少なければ睡眠不足となり、それが慢性化すれば、いわゆる「睡眠負債」に陥ります。知らないうちに仕事や生活の質の低下へつながってしまいます。逆に睡眠時間が長すぎるのも問題で、生活リズムを壊しかねません。 ただ、睡眠時間は個人差がありますし、年齢とともに減っていきます。ご高齢のかたが「昔みたいに長時間眠れない」というのは異常ではなく生理的な現象です。日中に過度な眠気がなければ快眠といえるでしょう。*本企画内の「睡眠時無呼吸」は、すべて「閉塞性睡眠時無呼吸」のことを指します。バランスよくとりたいノンレム睡眠とレム睡眠快眠には適度な睡眠時間2023年3月号41役割●脳と身体の疲労回復、成長ホルモンの分泌(最初のステージ3のときがピーク)脳の状態●眠っている身体の状態●眠っている、筋肉ははたらいている夢の内容●静かで変化が少ない、モノクロノンレム睡眠90 ノ分周ン期レでム睡、眠それとをレ一ム晩睡眠で4をお~よ5そ回レム睡眠役割●情報・記憶の整理脳の状態●脳の活動は起きている状態に近い身体の状態●眠っている夢の内容●ストーリー性に富みリアル、カラー睡眠の役割

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