nico 2023年5月号
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夏の平均気温汗による体温調節が(度)熱中症予防のカギ。 近年「夏の暑さが増している」と言われますが、気のせいではありません。←は、1922年~2022年の5~8月の平均気温をグラフにしたものです。上がり下がりを繰り返しながらも100年単位でみると、暑い日が多くなっていますね。 暑いときには当然汗をかきます。汗だくの状態はベタベタして不快ですが、じつは発汗は、体温調節に重要な役割を果たしています。 厚生労働省の説明によれば、熱中症とは「体温調節機能がうまくはたらかなくなり、体内に熱がこもった状態」をいいます。体内に熱がこもらないよう、熱を体から逃がすはたらきをするのが「発汗」です。 太陽で熱されたアスファルトに水を撒まくと、ひんやりしますよね。いわゆる「打ち水」ですが、これと同じように、汗をかいてその水分が皮膚の上で蒸発するときに、気化熱の作用で熱が奪われて体温が調節され03025201519201940196019802000(気象庁ウェブサイト「気象庁|過去の気象データ検索」https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=44&block_no=47662をもとに作成)2020(年)40過去100年間の5月から8月の平均気温の推移8月7月6月5月

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