幸せを感じる幸せを感じるの分泌おいしいごはん親切にされた45143221アセチルコリンがアセチルコリンが脳の神経にアセチルコリンニコチンが脳の神経によいことがあった!という刺激2023年8月号ドパミンの分泌結合血流に乗ってニコチンが流入ドパミンの分泌(Picciotto MR, et al. Nicotine Tob Res 1(Suppl 2). 1999/Coe JW et al. J Med Chem. 2005 ; 48(10) : 3474)結合●タバコ吸いたい仕事が終わった●落ち着く●安らぐ●リラックス13●アセチルコリンはヒトの身体の中にある物質ですが、ほかにも偶然、このアセチルコリンと似た物質があります。それが植物のタバコがつくるニコチンです。●タバコを吸って5~10秒もすると、肺から脳へ血液の流れに乗ってニコチンがやってきて、アセチルコリンの代わりにニコチンが神経に結合します。するとその瞬間、“よいことが何もなくても”神経が興奮して、ドパミンが出て幸福感を生み出します。●タバコを吸いさえすればドパミンが出て、幸せを感じる――素晴らしいことに思えますが、じつは脳がそう錯覚しているにすぎません。タバコを吸うと…気持ちいい~神経に結合しにくくなる3●タバコを吸うようになり、ニコチンがいつもやってくるようになると、脳の神経がアセチルコリンを受け取る仕事をさぼるようになっていきます。●そうなると、本来ならストレスから開放されているはずのときでも、「タバコがないと落ち着かない、安らがない」ようになります。●「タバコを吸えばリラックスできる、ストレス解消になる」というのはウソではありません。しかし裏を返せば、これは「タバコを吸わないとリラックスしにくい、落ち着けない」脳になってしまっているということなのです。あんまり気持ちよくない…
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