ク*(歯し垢こう)の攻撃力」と「歯ぐき*の抵 歯周病は、端的に言うと、「プラー抗力」の力関係で発症するかどうかが決まります。プラークの攻撃力が高まり、歯ぐきの抵抗力とのバランスが崩れたときに発症するのです。 天びんでたとえてみましょう。←の図をご覧ください。天びんの左にある「歯ぐきの抵抗力」の皿には、もともとたくさんのコインが乗っているのですが、不十分な歯みがき、加齢や肥満・病気、疲労やストレスなどによる免疫力の低下、喫煙などによって、コインが減っていきます。 一方、右にある「プラークの攻撃力」の皿には、長期間みがき残されたプラークの成熟、歯ぐきからの出血による歯周病菌の増加、喫煙によるプラークの硬化などで、コインが増えていきます。 その結果、「プラークの攻撃力」の皿のほうのコインが多くなったとき、天びんが傾き、歯周病が発症します。 それでは、これを頭に置きつつ、よくある患者さんのケースを見ていきましょう。「歯ぐきの抵抗力」の皿のほうがコインが多い歯ぐきの抵抗力天びんでたとえてみよう!*10*食べかすではなく「細菌のかたまり」のことです。専門的には「バイオフィルム」(「生体による膜状の組織」の意)といいます。**正確には歯周組織(歯ぐき、歯根膜、あごの骨)のことですが、ここではみなさんにイメージしやすいように単に「歯ぐき」とします。抵抗力プラークの攻撃力攻撃力健全健全に傾く!歯周病 =健全な状態歯周病はバランスの問題です
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